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エヌエフ43製作室2017 セフィニ

魅惑の世界 1/43ミニカー作り

 
Category: 自転車競技  

意外な関係

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競走するための道具として思い浮かぶのは、当然のことながら自動車(?)。 このブログをご覧になって頂いている方の多くはそうお答えになるに違いない。 しかし他にも色々な物があるのでは… と、ちょっと考えれば…。 舟、馬、自転車、それにオートバイ… あ、これはギャンブル種目ばかりだった。 もちろんこれをすべてギャンブルというジャンルに当て嵌めるのはいささか早計であるとも言える。 つまり日本的な考えだということ。 今回はこの日本的ギャンブルスポーツの話をするつもりはないので悪しからず。
少し話を戻して、もう少し競走用の道具を見てみると、陸上競技ならシューズ&スパイク、競泳なら水着(近年、この性能の違いで記録が大きく左右されるという見地からすれば、れっきとした「マシン」であると言える)。 さらにリアルスポーツとしての舟艇競技なら、舟そのものは元よりそれを進める為の艪(パドル)も重要な道具であろう。 それから、ドッグレースの犬、かぶと虫競走ならかぶと虫… みな大切な競争用道具である。

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私がわざわざこんな話題を持ち出すという事の理由は… もうお分かりかも知れないが、自転車という競走用マシンについて考えてみたいからに他ならない。 でもただ単に自転車というのではなく、クルマと自転車のちょっと不思議な関係について考えて見ることにする。
私は個人的趣味としてプジョーが好きである。 ラリーでの活躍は多くの方々が知るところだと思う。 私もそんな理由でプジョーというクルマに惹かれたのは紛れもない事実である。 しかしもう少しその原点に経ち帰ると「自転車のプジョー」の影響であった。 私が競技用自転車(特にロードレーサー)というものに初めて出会った1975年当時、欧州の自転車競技界で隆盛を誇っていたチーム・プジョーはスマートで強い… そんな印象で私の自転車心を魅了するに充分だった。 しかし残念な事にそのあたりをピークに自転車としてのプジョーは衰退の途をたどる事となる。

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自転車の名門、チーム・プジョー(純粋な)が実質的に消え去った後、 自転車マニアとして落胆するその状況を挽回してくれるに充分だったのが、ラリーで活躍するプジョーである。 つまりクルマとしてのプジョーの存在だった。 1980年代半ばの205T16は、その活躍度数と、なぜか肉食系でありながらエレガンスな雰囲気も漂う。 そんなメリハリの効いた魅力で、私をKOするに充分な存在となった。 その時、日本ではバブルに沸き、異常ともいえる空前(絶後?)の好景気。 普通のサラリーマンが300万のクルマをキャッシュで買える時代だった。 そんな異常景気に釣られて私もプジョーという憧れのクルマを手に入れてしまったのである。 でもこれは自分自身がやっぱり自転車マニアだったという事が大きな後押しになったということは間違いないことだったと回想する。

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「コルナゴ」という名前をご存知だろうか。 自転車ファンなら知らない人はいない、超有名な競技用自転車のイタリアンブランドである。 数々のイタリア名門チーム(もちろん他の国のチームにも供給しているが)が駆ったマシンとして、永遠の垂涎モデルである“C40”(チ・クワラーンタ)は、フルカーボンでビルディングされたロードレース界のF1マシンとして、歴史に残る名モデルである。 実はこの開発に大きく係わったのが、云わずと知れたフェラーリだったのである。 自転車におけるカーボン素材の導入は私の記憶違いで無ければ、確かフランスのビチュー社が日本の東レ製カーボンで自転車フレーム用チューブを開発し、晩年のプジョーへの供給マシンとしてレースでの実用フレームとしては最初のリリースだったと思う。 しかしこの段階でのカーボンフレームはまだまだ完璧な物とは言えず、高い剛性が必要とされる競技用フレームとしては未完成であったようだ。 そんな中で、コルナゴはフェラーリの協力を得て着実に完璧な競技用マシンを目指して開発に力を注いでいたのだ。

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コルナゴC40がリリースされる少し以前に、仏ルック社が最強のカーボンフレーム“KG96”をリリースしたのは、当時大変な話題を呼んだが(実は私もこれに乗っていた時期がある)、これも前出の東レ製カーボンチューブの進化系だっただけのはずであり、今思えばそれほど大きなインパクトは無かったと言えるかもしれない。 しかしこの直後に、満を持して登場したコルナゴC40は、変形断面の太径チューブを採用し、カーボンコンポジットモノコック方式には及ばずとも、当時の最強マシンとなっていたに違いない。 これの開発の素となったのがフェラーリであるということを聞けば、「走る道具」としての根本理念の共通性を感じざるを得ないのではないだろうか。
余談ではあるが、私が現役(?)時代に乗っていたのが、前出の仏ルック製KG96。 そして自転車仲間のある親友は、それに対抗すべく、大枚45万で即コルナゴC40を購入。 よく二人揃って練習に出ていたが、いくらより高額なフレームに跨っていようとも、しょせん自転車のエンジンは人間の脚。 C40が必ず速いとは限らないところが可笑しくも悲しいのである(笑)。

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さて、伊と仏の比較はここまでとして、ロータスにおける自転車との係わりを紐解いてみよう。 
“アワーレコード”… これも自転車マニアならすぐに解かる言葉だろうが、一般的には殆んど知られていない、自転車競技種目の一つである。 その名が表わすとおり、一時間の間に競技用トラックを何km走る事が出来るかを計測するものである。 この競技の特殊性は、まず挑戦する事自体が大変な事として、機材などの準備とメンタルな面における心構え、もちろん身体的かつ頭脳的なトレーニングが必要となり、ある種、神格化された競技種目といえる。 逆に言えばこの種目で記録を塗り替えるという事は、偉大な記録更新の事実として永遠に語り継がれる物であるともいえる。

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前置きが長くなったが、ロータスはこの競技のためのマシンを開発した事で有名(自転車マニアの間では)である。  1996年、英国のクリス・ボードマンは、このアワーレコード記録保持者となり、その時駆ったマシンがロータス製であった。 モーターファンの方々は“ロータス108”というマシンをご存知だろうか。 かなりコアなロータスマニア以外の方は「どんな形だったっけ」などと、すぐに思い出せないかも知れない。 それもそのはず、この108こそがボードマンが駆ったアワーレコード用自転車の型式なのである。 ロータスのマシンには全て通し番号の型式名が付けられているそうだが、自転車にまでそれが一環して与えられているとは驚きである。 でも考えてみれば、これこそが欧州人的な考えで、連綿と続く「走りもの」に対する情熱の現われと言えるのかもしれない。

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因みにこの時の記録は56.375kmだったのだが、のちにUCI(国際自転車競技連盟)によるレギュレーション変更に伴い、トラディショナルタイプのマシン(カーボンコンポジットフレームや、ライダーのフォームを含めて空気抵抗軽減フォルムでない自転車)のみしか認定されないことになり、せっかくのロータスとボードマンによる大記録は幻となってしまった。 しかし見方を変えれば、ロータスの自転車に対する飛び抜けた技術(着眼点)が、UCIを動かさざるを得ないという、自転車競技界の一大センセーションを巻き起こすに至った訳である。(ちなみにこの記録はそれ以降呼び方を変え“ベストヒューマンエフォート”として残されている)

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これらのエピソードは、私のような自動車模型作りをしていながら、一方で強烈な自転車マニアとしての側面を持つ者として、大変興味深く楽しい話題である。 自転車バカとして、こんな話を延々と語り出すと、もうどこまで行っても止まらなくなるのでこのあたりで終わりとする。 今回はダラダラとした長文にお付き合いいただいたことに感謝する。




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エヌエフ様、こんばんは!
完成おめでとう御座います!いや~!今までにも増して傑作ですね!!参りましたm(ー”-)m。
しかし自分ごときが言うのもアレですが、ここんところのエヌエフ様の進化が凄い感じがします!常に前へとチャレンジしている成果がハッキリと見て取れます!上から目線っぽくなってしまいスミマセン^^;。でも自分にとってとても刺激になっているのです^^b。自分も頑張らなくちゃっ!!
No title 
こんばんは。待ってましたー! ついに完成ですね!!
 お疲れさまでした。 う~ん。素晴らしい。欲しいです(笑) かっこよすぎです。 エヌエフさんに製作依頼したくなってしまいます。 今週末に試験なので自粛してますが、う~作りたい・・・。エヌエフさんのようにはいきませんが頑張ります!
No title 
お疲れ様でした。

個々のディテールを見ると製作過程でご苦労されてた事をわが身の事のように思い、
こうやって見る完成品からは感動すら覚えます。

私のブログにも書きましたように、この78は特別なものでしたので、
製作日誌を会を増すごと更に熱中しながら拝見させていただいてました。

イタリアは自転車バカばかりです。
毎月の給料を自転車に注ぎ込んだり、
仕事がおわると40kmとか走りに行ったりしてる人とかいっぱいいます。
No title 
お疲れ様でした。素晴らしい完成度でもうただただため息ばかりでございます。(個人的にはどうしても貨幣系の写真がないと落ち着かない気はしますが。)技術と情熱。すごい。
みなさま応援コメント誠にありがとうございます 
>67GTさん
自分自身ではなかなか進歩を実感できないのですが、まだまだ伸び代があるのならそのチャンスを少しづつでも形にして行きたいと思っています。
67GTさんも、ミニチュアにカートにと、果敢に挑戦されている姿勢はスバラシイ!
お互い頑張って行きましょう!


>マッツさん 毎度どうも!
やっと完成ですよぉ。 でもやっぱ時間掛かりすぎ(涙!)
えっ?私に依頼だなんて… こんなヤツに頼んだら一生マッツさんの手元には届きませんよ。 身近な人ほど後回しですんで^^;
資格試験、最後の追い込み頑張って!


>k5さん
製作過程をつぶさに拝見されていると思うと実はちょっと恥ずかしいんです。 なにせ終わり良ければ的なやり方なので…^^;
私は実車のことに弱いのですが、こうして1台作る毎に勉強し、そして好きになって行く… そんな感じです。
k5さんにはいつも実車のヒストリーを勉強させて頂いてます。
ところで、イタリアの自転車バカの下りは、完全に私にも当てはまりです(十数年前までの)^^; 
とにかく仕事が終わると、雨降りでも喜んで走りに飛び出してました。 
アホですねぇ~^^;


>ug12さん 毎度!!
ため息ばかりですかぁ。 あまり咳き込まないで下さいよ。 お体の調子も心配ですので…
技術と情熱… すごくないんです。 早い話、他人よりちょっとだけ脳みそイカれてるだけです。 だからやれるんです。
あぅ!いけねぇ! 10円玉と並べた記念写真撮ったのに、アップするの忘れたわさっ!
No title 
おぉ~・・・ついにロータス78が完成したんですね。43とは思えない超絶な作り込み、とても自分には真似できません。多分、意気込んで作ろうとしたら気が狂うでしょうね・・・情けない自分です。
No title 
本当にすばらしい作品ですね!うっとりと見惚れてしまいます。でもどうしても細部に亘るこの造り込みがいくら考えてもどのように出来るのか未だに理解できないです。これぞマジック?
惚れぼれ。 
こんばんは!

いやー、これはホントかっこいいです。
オーナーさんが羨ましい。

芸術ですね。うんうん。

こんな凄いものを作っているのに、
記事は面白おかしく書かれているのが、
エヌエフさんのセンスの良さですね。


自転車はあまり詳しく無いですが、
自分の足で42.195kmは走った事あります(笑)。

翌日体中筋肉痛でした~。
No title 
>ノブさん おはようございます。
いつもありがとうございます。
実は私、すでに気が狂っているのかも(?)
ときどきそんな風に思ってます^^;


>masaakiさん おはようございます。
マジックとは恐れ多いお言葉、ありがとうございます。
実は後になって自分でもどうやったのか思い出せない時があるんです。 
ですから他の方ならなおさら理解できないのは、ある意味とても自然な事かも… 
しかし困ったもんですね、こんな私^^;


>とむさん おはようございます。
いつもお褒めの言葉、ありがとうございます。
芸術だなんて… しょせん単なる手作りミニカーですよ^^;
記事の事も… こちらはマジお恥ずかしい。
ふざけた事書いて、実はストレス発散だったりしてます^^;
42.195km! 自分の足で!? 今の私には5kmも持たない! 
うらやましいデス! 私なら当日から入院かも。

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エヌエフ

Author:エヌエフ
クルマやモータースポーツにはまるで弱いのに、マニア向けのミニチュアカー作りを生業とする、チョッと変わった人生を送っています。
なぜか自転車好きでこちらの方面では、今でも熱く語ります。

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