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エヌエフ43製作室  2017 ヌキテパ

魅惑の世界 1/43ミニカー作り

 
Category: らくがき  

快適装備

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クルマは移動手段の道具である。至極当たり前のことではあるが、実はその当たり前の目的以前に、楽しむ為の道具、つまり玩具であることもある。そして、その車の持つ特殊性とか希少価値とかのレベルが、高ければ高いほど玩具としての位置付けが大きくなるとも言えそうである。

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クルマを玩具(極めて趣味性の高い)として扱う人の多くは、そのクルマに対して物理的な快適性を求めることは少ない。解りやすく言えば、乗り心地が悪かろうが、屋根無しだろうが、エンジンや排気の音が大きくうるさかろうが、そんなのは気にするに値しないことに違いない。

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しかし、それとは対極的な考え方として、クルマが移動の為の道具である以上、その移動に費やす時間を少しでも快適に過す事が出来なければクルマとしての価値を見出せない、といった考え方も存在すると思う。いや、実は多くの場合、一般ユーザーとしての考え方は総じてこれに近いのかも知れない。

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私が実際に車という道具に触れたのは(運転すると言う意味ではなく)もう50年以上も前である。その頃の乗用車にはまだ快適装備と呼べるものが無かった時代といえる。サイドウインドウの前に着く「三角窓」が、せめてもの「快適装備」といえる数少ない存在だったのかも知れない。(実質的には「高機能装備」かも^^)

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我がエヌエフ家初の自家用車は、昭和30年代半ばに生産されたであろう中古の「ダットサン・ブルバード」であった。微かな記憶(かなりはっきりしているかも?)では、ラジオは無かった。ヒーターがあったかどうかは全く覚えていない。ただ雨の日や寒い日に、曇るウインドウガラスをダッシュボード上に用意した古タオルで拭きながら運転する父親の姿ははっきり覚えている。横に乗るエヌエフは、時々その手伝いをしたりしていた^^

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時が流れ、次に来た車はセドリックのライトバン。これも中古だったと思うが、茶色のボディにアイボリーのルーフという超ハイカラツートンはとてもかっこよく見えた。ここでの一番の驚きは、言うまでもなく「カーラジオ」である。それまでのダットサンには、ラジオ着いていようが無かろうが全くどうでも良かった。

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それは、今では考えられぬほどエンジン音や排気音が大きく、全体的な快適性は今とは比べものにならない当時のクルマ。そんな事を思えば、仮にここにラジオの音が流れても、そんなのまともに聞こえるはずがない、なんて勝手に思い込んでいたのかもしれない。しかしセドリックで聴く初のカーラジオの音はとても鮮明で、感動的だったことを記憶している。しかしこの感動は音の鮮明さよりも、クルマに乗りながらラジオが聴けるという、そのハイソ感だったかもしれない。それはダットサンと比べてセドリックの静粛性がズバ抜けていたとは思えないし。

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その後、カーラジオは大方のクルマに着く事となり、ある意味最もスタンダードな「快適装備」となる。そして更なる需要の元に「カーステレオ」が誕生する。初期のカーステレオは、いわゆる「8トラ」というヤツである。少し大きめのカセットケースにエンドレステープの組み合わせ。なぜかそこから流れる音楽は演歌が多かったような。

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カーステレオという当時のちょっとした高級装備と演歌の組み合わせは、今思い起こすと少々無粋な空気さえ漂う。しかし、高度成長期を支え、日本に活力をもたらした当時の中小企業の大社長には、それが大いに似合っていたような気もする。

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時代と供に進化するクルマの装備品。最近では「そこまでするか!」と思えてしまうものもあるようだが、今の時代を生きる人が必要と感じる物が具現化されるわけで、けして無用の長物とは言いたくない。ただ少し古い人間からすると「クルマに乗って何をするのか」という、根源的な部分に立ち返ってしまう。

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20年後の未来、クルマと言う道具そのものがまったく別の道具に形を変えてしまうかもしれない。純粋に運転することだけを楽しむ道具は果たして生き残ることが出来るのだろうか。




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エヌエフ

Author:エヌエフ
クルマやモータースポーツにはまるで弱いのに、マニア向けのミニチュアカー作りを生業とする、チョッと変わった人生を送っています。
なぜか自転車好きでこちらの方面では、今でも熱く語ります。

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