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エヌエフ43製作室2017 セフィニ

魅惑の世界 1/43ミニカー作り

 
Category: らくがき  

グレード

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一般に市販されている車には同一車種の中でもエンジン性能や装備品などにより、価格設定に違いがある。いわゆるグレードという分類である。今ではほとんど聞かれなくなったグレードに「スタンダード」がある。言うまでもなく、語彙そのものからすれば標準車ということなろう。今から40年以上前には多くの車にスタンダードは存在し、カタログにもちゃんとそれが明記されていた。ではその上のグレードは何か。「デラックス」である。その当時はこのデラックスという言葉自体が輝きを持ち、デラックス仕様の車に乗っていれば、それだけでちょっとした優越感とステータスを誇示できた時代である。

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しかし、いくらデラックスといっても、スタンダードに比べてカーラジオが付き助手席側にもサンバイザー、そして開閉式の三角窓が装備され、外装にはちょっとシャレたアクセントモールが驕られる程度だったかもしれない。この二つのグレードだけではちょっと寂しいと考えれば、その上はハイデラックス。さらにスーパーデラックスとなり、あくまでもデラックスと言う言葉のデラックスさに重きを置いていたような感じである。

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その後何年かのちにはスタンダードというグレード名は消えていった。「スタンダード=並」というイメージがユーザー側から好まれないということなのだろうか。スタンダードにとって代わった最低グレードは、なぜかデラックスと名を変え、チープなイメージを払拭しようとするメーカー側の策略だったのかも知れない。ではその上のクラスはどうネーミングされるのか。このあたりから登場するのが略字のアルファベットである。

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デラックスというグレード名が、チープさを代表する車型であるというイメージを持つ世代が次に受け入れたのがGLとかGTとか、あるいはSSとかSSS(スリーエス)などのアルファベット略字である。しかも大文字でなければいけなかった。当時、なんとなくではあるが、Gが頭に付くだけでとても高級感のある車をイメージできた。GLはグランドラグジュアリー、GTがグランドツーリング(グランツーリズモ)であることは説明の余地もない。特にGTは、最高グレードのスポーツタイプだけに冠することが多かった称号だけに、その魅力は絶大だった。

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SSSはニッサンが好んで使ったスポーツタイプのホットな称号である。言わずと知れた「ブルーバード510」の最上級グレードが「スーパースポーツセダン」だった。 なんというジェントルでスポーティな響き。当時のニッサンファンはこのSSSに大きな憧れを持ったものだった。しかしそこに、ある不合理を見つけ出すことになる。車型がセダンだからSSSで良い。しかし後発車にSSSクーペが登場したのである。「スーパースポーツセダンクーペ?」これってどうなの?である(笑) セダンとクーペって、ある意味クルマにおいて対極をなすタイプでは無いか。それが一緒にゴチャ混ぜのネーミングの違和感は、当時でも子供心に印象的であった。

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さて、良く解らないグレード表記の代表はXである。 そもそも車との関係を除いたとしても、エックスの文字そのものが良く解らない(外国語に弱いからなおさらである^^;) 例えばFXというグレードだが、Fも解らなければXも解らない。まさか外国為替取引き専用車ってことでもなかろうに(笑)。 古くは日産車の多くに設定されていたSGXというグレード。当時としては、もはやこのSGXはなんとなく高級グレードな印象が刷り込まれているのでスーパーグランX? ああ、やっぱりこのエックスってヤツは…解らん。

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かつて好きだった車のひとつにスバル・インプレッサがあった。その最上級グレードがWRX(今でもあるのかな?)だったのだが、これに付いているXこそ謎だった。世界ラリー選手権(World Rally Championship)のことを略してWRCと呼ぶが、ラリーでのホモロゲを前提としていた車だけにWRを冠したいのは充分に解った。でも最後のXはどうしても謎で、単にカッコイイから?とは思いたくない(笑)。同時代のライバル車、トヨタ・セリカには、そのものズバリのWRCというグレードがあったと思うが、スバルはそれに対抗したいがためのグレード名の設定だったのか。 Xの付くグレードはどうやら最上級車種に多いようなので、素直に無限とか未知数というような意味と捕らえるべきなのだろうか。

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最近の新しい車のことはほとんど知らないが、かつてのようにGTという名が魅力的なグレードであると言う感覚そのものがもはや死滅しているのか、今ではあまりその手のグレードが無いようである。昔は車のグレード名にGが付くとなんとなく高級感が漂った。でもそれはGの一文字だけでなく、GTとかGLといったように、それら二文字の組み合わせでイメージが出来上がった。そこでちょっと気になることがある。最近の車にはGだけ一文字のグレードが見受けられること。このGの意味はかつての「壮大」とか「偉大」を表すGrandではなく、「一般的」とか「大多数」とかを意味するGeneralの頭文字だとしたら何だかとても寂しい気がする。

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高度成長期からバブルを経験したマイカー世代が、standardからgrandを夢見た時代には華があった。クルマに対して、省エネ、節約そしてエコを重んじる時代にgeneralのG、そしてeconomyのEは、最も重要な車のグレード名となったのかもしれない。大切なことだとは思いつつ一抹の寂しさを感じずにはいられない。


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こんばんは。 
いつもながら、惚れ惚れしますね。

SGX、ありましたねー。
私は子供の頃から深く物事を考えなかったので、
SGX-Eなるグレードに憧れてました。
ジャパンのGT-ELとか言うグレードはイマイチ理解出来ませんでしたが。
ホンダのSiと言うのは好きだったなぁ。

WRX、まだあるはずですよ。
とむさんへ 
おはようございます。
そうそう、Eの文字もなんとなく魅力的でしたよね。
スカイラインのGTX-Eも売れたクルマでした。
ある時期から小文字のiも流行り出しましたよね。これらEとかiは燃料噴射システムを示しているのでしょうが、私としては勝手にエクセレントとかインテリジェンスとかを想像して、なんとなく高級感ありました(想像し過ぎ?^^;)

WRX まだあるんですね。最近の車事情にまったく疎くなっちゃいました^^;
そう言えば 
昔のフェラーリにMMってありますけど、以前友達に゛あれって何?ミリメートル?ミリタリーミニチュア?゛なんてボケかましたら、゛そんなもんがあるか!゛というありがた~いツッコミを頂きました(笑)あ、これネタじゃなくて実話ですよ(^o^)
alchemyさんへ 
こんばんは。
MMをミリタリーミニチュアってところが模型好きらしくて好感持てますね~^^
そういえばKMとかCMは有りそうで無いなぁ。

その昔、ギャランGTOにMRというホットモデルがありましたが、当地ではそれをイモアールと揶揄して呼んでました。まあこれはビンボー人の妬みなんですけどね^^;(ごめんなさい、あまり関係の無い話しでした)

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Author:エヌエフ
クルマやモータースポーツにはまるで弱いのに、マニア向けのミニチュアカー作りを生業とする、チョッと変わった人生を送っています。
なぜか自転車好きでこちらの方面では、今でも熱く語ります。

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