Archive RSS Login

エヌエフ43製作室2017 セフィニ

魅惑の世界 1/43ミニカー作り

 
Category: らくがき  

羨ましき人生

全画面キャプチャ 20130117 184538

きょうは模型とは全く関係ない「映画」のお話。
かなり長く、興味のない方にとっては退屈な内容なのでパスして頂きたく思う。

さて、みなさんはミュージカル映画というものにどのような印象をお持ちだろうか。劇中の台詞のバックに突然音楽が流れ、その台詞が歌に変わって行く… これがあまりにも不自然な、日常では絶対あり得ない光景で、とても気持ち悪い。そして観ているこちらが恥ずかしくなってしまう。実はこれが私の子供の頃のミュージカル映画に対する印象だった。当時のことはほとんど記憶がないが、これは多分「巴里のアメリカ人」とか「雨に歌えば」などのテレビ放映を観てそう感じたのだと思う。

全画面キャプチャ 20130117 184426

そんなミュージカル嫌いが高校生時代のある時、その学校からの映画鑑賞会でひとつのミュージカル作品に出会う。言わずと知れた「ウエストサイド物語」である。学校行事だから、と言うことで仕方なく観に出かけたそのミュージカルに、なぜか悔しくも無念にも感動してしまったのである。元々映画大好きだったこともあり、その後は身銭を切って再びその「ウエスト…」を観に出かけたり「サウンド・オブ・ミュージック」に至っては劇場で4回は観たと思う。「ザッツ・エンタテインメント」なんてすごいのも二回も観に出かけた。

全画面キャプチャ 20130117 184524

そんなミュージカルマニアが今日、ようやく話題の映画「レ・ミゼラブル」(Les Misérables)を観てきた。実はこれ、趣味で通っているゴスペルクラブのメンバーさんが絶賛していて、強く勧めてくれた映画。昨年暮れあたりにテレビのスポットCMでも流れていたので意識はあったがちょっと忘れかけていた。多くの方はご存知かと思うが、これは仏ヴィクトル・ユゴーの名作である。子供の頃に「ああ無情」として童話でちょっとだけ読んだ記憶があるが、私自身「レ・ミゼラブル」という原題を知ったのは、おそらく日本版舞台ミュージカルが公演されるようになってからかも知れない。

P1127167-001.jpg

手元の仏和辞書で“misérable”という語句の意味を調べて見ると… それは「無情」ではなく「貧しい」とか「悲惨な」という意味のようで、これが複数形となっているので、直訳すれば「貧しい人々」とか「数多き悲惨」というような意味か。確かに物語の内容からすれば「無情」というよりは「悲惨」と言う方が的確かも知れない。ま、これは自分自身の勉強としてのこと。余談だったに他ならない(笑)。

この映画を観て大変驚いたことがある。始まって10分もしないうちに今まで観て来たミュージカル映画とは全く違うことに気付く。それは台詞全体が、普通の会話シーンから突然歌唱シーンに変わるのではなく、ほとんど全て歌で表現されるということ。大袈裟ではなく全編の台詞の99パーセントは歌唱シーンで表現されると言って良い。だから自ずとバックに流れる曲もほとんど切れ間がない。正直こんなミュージカルは今まで観た事がないと思った。これは原作をミュージカル映画にしたのではなく、ミュージカル舞台劇を映像で表現した、という作り手側の意識の表れかもしれない。そして観ているうちに、ごくたまに出る普通の(音楽に乗らない本当に少ないシーン)台詞が逆に気持ち悪く感じてしまうから不思議なモノである(笑)

全画面キャプチャ 20130117 184422

そんな表現手法のおかげで、各シーンでの登場人物の心境とかその背景は、実にはっきりと解りやすく描かれる事となる。自らの気持ちを語るのに、普通のドラマならあり得ない長台詞となろう場面でも、歌唱ならそれも可能なわけである。主人公のジャン・ヴァルジャンがビアンヴニュ司教から自らの罪の赦しを受け、しかもさらに施しまで受けたのち、彼の「魂」が「神」のものとなる時の心境を自ら語るシーンは、このミュージカル手法ならではのものではないかと思う。

全画面キャプチャ 20130117 184143

もう一つ驚いたことに、普通のミュージカル映画なら歌唱シーンはほとんどの場合がアフレコか別の歌手による吹き替えである。しかしこの映画は全ての出演者が撮影と同時のライブ録音だということ。これは作り手のオリジナル舞台劇の映像表現という事への拘りだと言うことだが、これにより舞台劇で再現不可能な奥行きと立体感が、映画として観る側にも存分に伝えることに成功しているのではと感じた。

全画面キャプチャ 20130117 184452

キャスティングに関しては映画を観る前には何となく違和感があった。特にジャベール警部役のラッセル・クロウは私の持つイメージとはちょっと違うのではないかと。実はこれ、何年か前に観た仏本国製作版のTVドラマの影響かもしれない。執拗にヴァルジャンを追い続けるジャベール役は少しばかり陰湿で線が細く、しかも粘着質な印象。それを演じたのはあの迷優(?)ジョン・マルコビッチだったと記憶している。だから今回のラッセル・クロウでは少々かっこよ過ぎたりしないのかと。

全画面キャプチャ 20130117 184419

主人公のヒュー・ジャックマンはTV版ジャン・ヴァルジャンのジェラ―ル・ドパルデューよりははるかにハマっていたかもしれないが、コゼットの母ファンティーヌはこれまたTV版のイザベル・アジャーニ(違っていたかも)と比べてしまって個人的には少しがっかり…というのは大変申し訳けない。コゼットに関しては鈴木ほのか(?)以外に考えられないのに、今回はなぜか島田歌穂似(?)の良く知らない女優だったのが個人的に非常に残念(笑)。しかしそんなこと思っていたら本当に日本版舞台を鈴木ほのかのコゼットで観て見たくなった。しかしこれはもはや叶わぬ夢。

全画面キャプチャ 20130117 184456

ラストでジャン・ヴァルジャンが「神」のもとへ旅立つシーンは、舞台演出では絶対不可能であろう映画ならではの演出。事前に聞いていた話では、ラストは観客席からすすり泣きの音が聞こえると。絶対にもらい泣きだけは避けて見せるぞ、と意気込んでは見たものの、実際にはもらい泣きではなく自らの感情で涙してしまっていたかも。ああ不覚なり。

尚、この物語の一番不思議な部分である主人公の経歴、罪人から一ッ飛びに市長と言う有力者にまで登りつめるプロセスはやはりこの作品にも描かれることはなかった。まあこれは原作にも無いのだろうから求める方がヤボというものかも(笑)。でも主人公のこんな人生、ちょっと羨ましかったりする。

最後に、これからこの映画をご覧になる方へのアドバイスをひとこと。およそ3時間、全編隙間なく流れる歌唱シーンと、その字幕スーパーを追いながらの映画鑑賞はそれなりにエネルギーが必要。それさえ乗り越えられるなら素晴しい一本に出会うことなると思う。

スポンサーサイト


 
観てこられましたか!
私はまだですがレ・ミゼラブルは好きな物語の一つ、映画化はいくつかされてきましたがジャン・ギャバンのジャン・バルジャンが一番だと思っています。が、、配役が好きな俳優ばかりなので観に行きたいと思っています。今の私のイメージだとラッセル・クロウの方がバルジャンらしいんでないかいとか思っていますが、、いずれにせよ本の話に忠実なのはジャン・ギャバンの映画、その思いが強いとこのミュージカル映画、戸惑うでしょうね。アン・ハサウェイとアマンダ・セイフライドは観たいのですが  笑
こんばんは。 
そういえば、私、ヒュー・ジャックマンに似てると言われました。

自分では似てないと思いますが、言われて悪い気はしないです(笑)。

 
>マッキナロッサさん おはようございます。
なるほど、ジャン・ギャバンも演じてましたね。かなり古い映画ですがかすかに記憶があります。
今回の配役、実は私もクロウがジャン・バルジャンでヒューがジャベールかなと思ってました。そしてコゼットがハサウェイだったらいいな、とか^^;
まだご覧になっていないとのことですが、ぜひ時間作って出かけてみてください。絶対に劇場スクリーンで観るべき素晴しい作品だと思いますよ。
私は原作をしっかり読み返す意味でギャバンの方も観て見たくなりました。DVD借りてみようかな。
 
>とむさん おはようございます。
あ~、なんとなくわかりますよ。
でもね実は私のとむさんに対する第一印象は三田村邦彦だったんです。
いずれにしてもどちらも二枚目な感じでイイですよね。
私なんか、中学時代は石橋正次。二十代のころは志垣太郎。三十代に至っては元プロ野球ヤクルトの池山ですよ。
何だかどれもバラバラでしかもビミョーな感じ。
池山はまったくありがたくないし^^;
管理人のみ閲覧できます 
このコメントは管理人のみ閲覧できます
 
>匿名さん おはようございます。
今シーズンはまた雪に悩まされる機会が多いかも。
とにかくご無事でなにより。これからもお気を付け下さい。

元々映画は大好きですが、最近の俳優さんのことは、実はあまりよく分かりません^^;
40~50年前の映画や古い役者のことなら今でも熱く語りますよ。
それにしてもこのレミゼ、良かったですネェ。
DVD出たら買っちゃお^^;

LEAVE
'A'
COMMENT






10-2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -

09   11

プロフィール

エヌエフ

Author:エヌエフ
クルマやモータースポーツにはまるで弱いのに、マニア向けのミニチュアカー作りを生業とする、チョッと変わった人生を送っています。
なぜか自転車好きでこちらの方面では、今でも熱く語ります。

FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
天気予報

-天気予報コム- -FC2-
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
ブロとも申請フォーム
QRコード
QRコード